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地デジにもの申す

2006/11/19 (日曜日) 01:00  投稿者 :はむ!

ようやくこの12月から宮崎でも地上デジタル放送が始まる。もうTVはNHKも民放も地デジ地デジと連日大騒ぎだ。 確かに画像が綺麗というのはいいことだが、双方向とかデータ放送とかあんまり使わないし、画質以外のメリットはほとんど感じない。(しかも、 どうもウチは、このままでは地デジは入らないらしい。)
ところで、首都圏あたりは地デジ始まって2年くらい経つようだが、地デジの普及率ってどれくらいなのだろう?ワンセグの方はどうだろう?
きっと想像するに、まだまだほとんど普及は進んでないと思う。(確かまだ数%というのを聞いたことがある。)
デンキ屋に行くと、値段の高い大型TVばかり目につくが、手頃な小型TVは未だにデジタル未対応が中心だ。 本当にこんな状態で普及は進むのだろうか?

一番の問題は2011年にアナログが停波するということだ。あと5年である。その話はみんな一応聞いているかも知れないが、 まだ危機感はない。しかし、このままでは5年後には大パニックが起きることが目に見えている。今年はPSE問題が世間を騒がせたが、 それどころじゃない。下手したら暴動だ。さて、どんなことが起きるか挙げてみよう。

・とにかく今のテレビはそのままでは見れなくなる。(チューナーを付ければいいと言うが、 単独のデジタルチューナーなんかほとんど売ってない。そもそも一家に何台もTVがある時代、 寝室用の小型TVを含め全部にチューナーを付けろというのか?)
・直前の駆け込み買い換えでTVが品薄になる。そして価格が高騰。アンテナも品薄に。
・現在国内で1億台のアナログTVがあると言われているが、これが廃棄物の山となる。(廃棄するのに金がかかるので、不法投棄が続出し、 環境汚染も)
・全くTVが見れなくなると言われて、お年寄り世帯などに押し売りや詐欺が続出。
・まだ地方の県庁所在地以外ではいつデジタルになるかもわからない。そしてアナログ停波前ギリギリになってデジタルにされてしまい、大混乱。
そして、ここからが本気で問題
・地上波が全く映らなくなる場所が続出。(ビルの谷間、山間部など)。
・県外の電波を拾って見ていた地域は、受信可能エリアが狭まり、視聴可能なチャンネルが減る。特に地元民放が1つしかない徳島・佐賀は深刻。
・区域外再送信が認められなくなるので、CATVなどで県外のチャンネルを見ていた地域も見られなくなる。 (TV東京系やTV朝日系が全く見られない地域続出。関西あたりではサンテレビが見れなくなる地域が出て阪神ファンによる暴動? が起きるかも?)さらに、県外再送信をウリにしてきたCATVが経営不振に陥るかも?

他にも、挙げればキリがないほど問題がある。
デジタル化が問題なのではなく、アナログが停波するということが問題なのである。
そして、停波は決定しているのに、国民にはそのことが正確に周知されていない。
予想するに、5年後、思ったようにデジタルの普及が進まず、問題点も解決されず「アナログ停波を先送りします。」というのが目に見えている。 そうなると、デンキ屋にだまされて(←口は悪いが)既に高い買い物をしてしまった人々の反発も大きくなるだろう。完全にPSEの二の舞だ。

デジタル化は世界の流れだし、仕方ないのかもしれない。
しかし、デジタルの派手な宣伝ばかりしてるのではなく、とにかく国民に対し、いつまでに、 何をすればいいのかということをロードマップを示して丁寧に説明すべきなのである。そして、 今のうちにアナログ停波は先延ばしにしておいた方がいい。

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