はむ徒然ペンペン草特集 第6集

 ひさしぶりのHamuのつれづれ特集です。2001秋は,帯広出張後の週末を利用して,十勝,日高そして胆振(いぶり)地方をドライブしてきました。

 カーナビの言うとおりに,いや,ときどきカーナビの示す方向に逆らいつつ・・・

 天気は曇りがちで,時々雨も降るあいにくの天気でしたが,それでも,どこへ行っても美しい景色,そして紅葉と,さすが北海道でした。
 
 さあ,助手席にどうぞ!!楽しく感動的な北海道のドライブを一緒に楽しみましょ。

(写真がたくさんあるので,2部構成になっています。どうか最後までおつきあいくださいね。)
写真は,ちょっぴり季節はずれのラベンダーです。(壮瞥町にて)

本ホームページのイラスト素材は,Twinkle(http://moke.oc.to/twinkle/)からお借りしました。

1 帯広・仕事終わり
 今回の出張は帯広で,10月10日から水木金の3日間。今回は金曜日14時ごろに仕事終了して,その後解散。職場に電話を入れて特に何もないことを確認してから,hamuはこれから車を借りて,週末の旅に出かけた。
 本当に行けるかどうかもわからなかったので,一応帯広でもう一泊することだけは決めていたものの,他はどこへ行くかも決めておらず,これから作戦を練る。そして,とりあえず高速道路に乗ることにした。


実はここが今回の出張先だったのです。(hamuのことをある程度ご存じの方は,だいたいここがどこか分かりますよね。)
仕事なのでほとんど外に行けず,もし金曜日にそのまま帰ってしまっていたら,写真はたぶんこの2枚だけだったでしょう。。。
写真左は,構内にある白樺並木,この先は農場。写真右は,馬と奥の方に牛もいますが,ここは家畜病院。つまりこの馬は患者さんです。

帯広と言えば名物豚丼。写真左は有名な帯広駅前の「ぱんちょう」の豚丼(松竹梅のうち梅を注文)です。他にも豚丼の店はたくさんありますが,ここが元祖だと言っていました。
味は「んまい!!」です。でもこればっかりだと飽きるかも(笑)
写真右は,ひとまず行き先を決めずに乗った道東自動車道。日本一の赤字路線です。帯広音更ICから十勝清水ICまで24キロあるのですが,すれ違った車が10台以下・・・
高速道路上で写真を撮るのは危ないのでよい子のみなさんはまねしないでくださいね・・・(←おまえもな)

2 パノラマ・南富良野
 高速の終点十勝清水で降りたところで,はて,どこへ行ったら良いものか?ここで初めて路肩に車を止めて,車借りた時にもらった北海道ロードマップを開く。富良野が近そうだが,それでも100キロ近くありそうで,行ったころには日が暮れてそうだ。近くに新得とか聞いた地名はあるが,何が名所なのかもよくわからず,しかし,道なりに行けるところまで行くということにした。すると程なく山道に入り,車は峠へと入った。狩勝峠だ。展望台があったので寄っていくことにした。展望台から見える景色はさすが北海道,大パノラマだ。
 そこで,観光マップを手に入れ,近くの幾寅っていうところが有名らしいので,そこへ向かった。幾寅は,いわゆる鉄道員(ぽっぽや)のロケ地となった場所だ。駅前に映画に使われたセットがそのまま残っており,なんだか観光地化してあった。映画見てれば感動もあったのかもしれないが,hamuはここはあまり何とも思わなかったかな・・。
 その後,近くのかなやま湖というところへ行くと,湖に紅葉バックが映える綺麗な景色があった。ここはおすすめ場所だ。そして道中可愛いキツネがお出迎え,このあたりは北海道らしさを感じた。
 それにしても人が全然いない・・・。あたりは薄暗くなり,いわゆる雪虫(と思われる)が無数に飛んでいて,なんか短い秋を象徴する景色であった。
 思った以上に日の暮れるのは早く,午後5時前にもなるともうかなり暗くなってしまい,そこから先へ行くのは断念し,そのまま帯広に戻ることにした。それにしても,夜になってしまうと本当に何も見えなくなるものだ。一昨年に釧路へ行った時不安な運転を思い出ししつつ,なんとか帯広に帰り着いた。


狩勝峠からの景色です。今回初めてペイントショップを使ってパノラマ合成に挑戦してみました。でも,実際見た景色はもっとすばらしいんだよなぁ・・・


いわゆる「幌舞駅」・・・ここは高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台です。映画に使われたセットがそのまま残っています。
この駅「JR幾寅駅」として今も実際に使われている駅です。しかしhamuは映画見ていないので,感動が半減かも・・・。(いつか見なければ・・・)

かなやま湖近くにいたキツネさんです。2,3匹いました。人慣れしていて可愛いかったです。なんか物欲しげだったけど・・・。

んー,すばらしいと感嘆したかなやま湖です。ダム湖ではありますが,人ひとりとしていないあたりが,北海道らしいです。
しかし,もうほとんど日が暮れかかっていて,写真写しても紅葉の感じがどうしても出てないなぁ。実際はもっともっと素敵な景気です。

3 愛の国から幸福へ
 (↑こういう言い尽くされた題名をつけると,検索エンジンはよく拾ってくれます。・・・経験談・・笑)
 さて,翌日土曜日朝7時にはホテルをチェックアウトし,ロングドライブへ出発。まずは,市内の十勝グリーンパークに寄り,市内の静かな朝の雰囲気を味わった後,やっぱり帯広の定番といえば,愛国→幸福でしょう。という感じで,早速向かった。
 愛国駅では貨車を改造したおみやげ屋が1軒だけあった。hamuは折角だからそこで「愛国から幸福ゆき」の切符を買った。店のおばさんが雰囲気のある人だったので,少し声をかけてみた。「ずっと,ここでやってらっしゃるんですか?」と,しかし,帰ってきた言葉は,「いや,私は帯広市内に住んでて頼まれて店番してるだけだから」と素っ気なく・・・あはは,ま,いいか。。。そういうのも北海道らしいのかも。
 幸福駅の方は,観光バスが来ていて,割とにぎやかでおみやげ屋も結構あって,こちらの方は店の人も商売上手な感じだった。
 他にも,帯広周辺には花畑牧場(田中義剛の牧場)とかグリュック王国とか名所はあるようだったが,先を急ぎたいので今回はパスして帯広を後にすることとした。


写真左は帯広市街地からほど近い十勝グリーンパーク。長さ400mのベンチが圧巻です。
写真右は後先逆ですけど,幸福駅近くの秋の風景です。十勝平野は本当に広いです。

愛国駅です。愛国駅と幸福駅を含む広尾線は,昭和62年に廃止され,現在は駅だけが残されています。

幸福駅です。ここは駅舎に訪れた人の名刺やカードがたくさん貼り付けられています。廃止当時のディーゼルカーがそのまま置いてあります。
さあ,両方とも訪れたhamuに果たして,愛と幸福はもたらされるのであろうか・・・・

4 十勝平野を南へ
 前日帯広でドライブマップをにらみながらどこへ行こうかといろいろ迷っていて,日高の方も行きたいし,それから先も行きたいし,泊まる場所も考えないといけないし・・・,そこで出した結論が,十勝平野を南下,えりも岬を通って日高の牧場を見ながら西へ,翌日は有珠山へも行っておきたいというのがあったので(後述),苫小牧か室蘭かどちらかで泊まろうと決めた。(苫小牧は以前行ったことあるので,結局室蘭にしたが・・・)しかし,これを実行するためには,素で走っても500キロ,いろいろ立ち寄りながらだともっとかかる。60キロ平均としても,8時間以上。。。とにかく,朝早く起きて見れるだけ見ようというつもりで行った。
 しかし,愛国,幸福に寄っているとそれだけで2時間以上取ってしまい,考えていたより遅れてしまった。これは先を急がなきゃなんない。
 幸いなのが,一人なので誰にも気兼ねなく自分のペースで走れるということだった。(これがたくさんの写真を撮れることにつながったのであるが)
 天気はたまに晴れ間が出るくらいで,雨は降らないもののどんよりと曇っていて,それだけが残念であったが,それでもやはり北海道,どこへ行っても雄大な景色で,時々車を止めては,その雄大な風景を写真に収めた。


ビート畑,小麦畑,牧草地,又は紅葉いっぱいの丘・・・・ずっとこんな景色を縫いながら十勝平野を快適ドライブ。国道は結構車が多いので,カーナビの示す方向に少し逆らって,国道からはずれて走ると,ほとんど対向車もなく,本当にスイスイ。スピードが自然に出てしまうので,それだけはなんとか押さえるように気を付けた。

牛もあちこちにたくさん。折しも狂牛病が問題になっている時期ではあるが,当の牛たちにとっては,そんなことはモ〜全然関係がないって感じで,のんびりと過ごしていた。あと,北海道にはコスモスがたくさん咲いているのも印象的だった。

車を進めて行くと,湿原なども現れ,さらに雄大な景色へ,写真左は,なんとか原生花園(詳細不明)で,春から夏には綺麗な花がたくさん咲いているようだが,秋も10月になると,花は枯れてしまい。とても寂しげな風景に・・・そして,いよいよ太平洋へ(写真右),海はかなり荒れていた。霧もかかってきて,このあたりも北海道らしいかも。

5 本当に何もない襟裳(えりも)岬
 さて,正午近くになり,いくつものトンネルや覆道を抜け,いよいよえりも町へ入った。横風が非常に強く,荒れた海からは波しぶきが防波堤を越えて道路まで上がってくる。横の窓を見ると,塩が付いている。迫力は満点だが,結構怖い運転であった。
 車をさらに進めると,だんだん木々が低くなってきて,風はさらに強くなった。本当にまわりには何もない。そして,いよいよ襟裳岬に到着。駐車場から展望台までが結構歩くんだけど,ものすごい風が一定に吹いていて,相当歩きづらく,まわりは断崖絶壁なので,かなり怖かった。
 しかし,展望台に着くとそこは絶景。日が差し始めたので,そのコントラストもすばらしかった。アザラシが出るらしいんだけど,それは見ることはできなかった。
 ところで,一つつまらないことがあったのは,かなり本格的なカメラをもった親父が,奥さん(たぶん)と一緒に来て,写真を撮ってくれと言われて,なんだか光加減とか焦点がどうのこうのとかぶつぶつ言われながらも,シャッターを押した。そして,折角だから「じゃ自分も撮ってください」とデジカメを渡したのだが,「なんだデジカメか?」とか絞りはうんぬんとか言われつつ,やっと撮ってもらった。しかし,後で見ると,これぞえりも岬という島々が体に隠れて写ってなくて,偉そうに言う割になんだこりゃ?・・・って感じ・・・。確かに,襟裳岬のすばらしい景色に比べて被写体は大したことないけど・・・。
 今回の旅は,自分のもう一つの旅のテーマである「人とのふれあい」に関してはちょっといまいちだったかな。(動物とのふれあいはたくさんあったけど)
 でも,北海道の雄大な景色はそういうことを十分忘れるくらいすばらしいものであった。


えりも町に入ると急に晴れ間が・・・。雲から差し込む光が海に反射してなかなかのコントラストである。それにしても,海岸にも何もない。歌のように春ではないけれど,秋も何もない所であった。

写真左は百人浜,蝶々貝という珍しい貝殻を見ることができるそうだが,土産屋にもなかったなぁ。
襟裳岬に近づくにつれ,木々が低くなる。風が強くて木が高く育たないそうだ。そいえば,2年前に行ったノサップ岬の近くもこんな感じだったなぁ。

えりも岬です。実にダイナミックです。アザラシもいかにも出そうな感じがしますが・・・。アザラシはいつ頃行けば見れるのかな。。。

6 日高海岸をさらに西へ
 襟裳岬では,あと風の館という記念館みたいなところに寄ったものの,時間はどんどん過ぎていくので,飯も食わずに先を急いだ。
 途中ガソリンを補給し,左手に太平洋の荒波,所々軽トラックが道ばたに止まって昆布をとっている場面を見ながら,車をさらに西へ西へと進めた。すると途中でなんだか砂浜に白いものがぽつぽつと,何かと思うと,すごいカモメの大群が・・・,カモメは東京にもいるが,こんな大群は見たことない。早速写真を撮ることにしたが,車から降りるとカモメたちは一斉に人の気配を感じて同じ方向に動き出す。この姿はすさまじいと言った方が良いくらい壮観なものであった。


写真左:車はさらに西へ・・・(これ右手はハンドルを握りつつ,左手で片手をのばして撮っています。デジカメであることと,車が少ないからできる技かな・・・)
写真右:なんか,遠くから見ると砂浜に白いゴミのようなものがいっぱい落ちているように見えますが・・・
近づくとすごいカモメの大群。渚で日光浴って感じです。こういう景色は逆光の方がきれいですね。

 この後もまだまだ続きます!!(その2)へどうぞ!!

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