写真左:ニューヨーク・バッテリーパークのリス。写真右:自由の女神と,鷺のような鳥

1 世界の大都会ニューヨーク
 2001年1月23日午後0時30分ワシントン発の特急アムトラックはいよいよハドソン川を渡り,ニューヨーク・ペンシルバニア駅に到着した。ニューヨークでの日程は1日目がコロンビア大学を非公式訪問,2日目が全くのフリータイム,そして3日目が帰国という日程だ。
 ニューヨークに降り立ったとき,感じたことは,寒いということと,そしてすごく人が多く,いろんな人種がいて,もちろん日本人もたくさんいて,ビルもたくさんあって,やはり世界の大都会だなって思ったことだ。今まで行ったボストンは歴史を感じる古都,ニューオリンズは南部のジャズの都,ワシントンは美しい首都で,それぞれ日本とは全く違う風景であったが,ニューヨークは東京にも似ていて,なんだか懐かしい感じもしたりして不思議だった。

写真左:ペンシルバニア駅,写真右は:駅の上にある,有名なマジソンスクエアガーデン。NBA、NHLの試合などもやるアリーナだ。

2 コロンビア大学訪問
 ペンシルベニア駅を出て,まず昼飯(これまた中華・・・),そして,マンハッタンの北のモーニングタウン(West114st.付近)にあるコロンビア大学を訪問。ここは公式ではなく,アポイントをとっていないため。キャンパスツアーのみだ。(キャンパスツアーと言うのは一応仕事なので・・笑)
 コロンビア大学の中に入り,事務所でパンフレットをもらってから,ガイドさんの案内により図書館などを見学。これもとても歴史のある古い建物だ。今後は日本でも建物を大事にして行かねばならない。と思った。・・・と堅い話はさておき,コロンビア大学といえばあの宇多田ヒカルがいるはずだ。な〜んて,どこかにいないかな〜なんて,そっちの方に興味が行ったりして。宇多田ヒカルが在籍する哲学科の校舎まで見に行ったりして。やっぱりミーハーかも知れない。


 コロンビア大学はとにかく年間の授業料が3万〜4万ドルくらい。学生自身もブルジョアという意識があるようだ。
 この大学で学ぶには,すごく金持ちか,それともすごく頭が良くて奨学金をもらうかどちらかだ。
 1:正門 2:Low Memorial図書館(本当はもう一つ同じような建物があって,そちらの方がメイン。)
 3:図書館の内部(蔵書700万冊というから,日本の東京大学の1.5倍くらい)
 4:これが宇多田ヒカルが9月から学んでいる哲学科。平日で授業中なので,もしかしてこの中にいたかもしれない。(笑)
5,6:大学生協だ。大学印のグッズなども売っていて,一般人の観光おみやげ品屋のような感じもする。

3 NYの夜1日目
 さて,その後,ハーレムのあたりを一周回ったあと(ヤンキースの本拠地シェアスタジアムを遠目にみて・・・写真撮れず),国連本部を見学。中に入るのに,飛行機のような赤外線チェックがあるのだが,持っていた旅行用の時計がどうも怪しまれ,これは何かと厳しく問われた。「This is watch」と何度も言うのだが,Noと信じてもらえない。その後検査官がこれはwatch じゃなくてclockだろうと言った。「あ,そうそう」って言ったら笑っていた。clockと言えば,大きな置き時計のようなものをイメージするので・・・ん〜,勉強になるなぁ。
 そして,夜になって,ホテル(ニューヨークヒルトン&タワーズ:East54st.)でチェックインした。(TVが写らず部屋を変えてもらうというハプニングあり。)その日の夜は久しぶりにアメリカらしく,ブロードウェイの近くのギャラガーズ(West52st.)という店にステーキを食いに行った。このステーキは厚いものの焦げ焦げ。炭を食っているようだ。クレームをつけようとして声をかけたが,これはこういうものだということだ。仕方なく炭をのけたら,今度はレアとも言えないくらい赤身が・・・割と美味しかったけど・・・あんまり慣れないなぁ。ステーキは太けりゃいいってもんじゃない・・・・。
 その後,NさんとTさんはハーレーダビッドソンカフェに行ったが,hamuは疲れていたため,ブロードウェイを少し散歩したあとホテルに戻って寝た。 

1:国連本部,内部は見学できるが,パネルのようなものばかりで,これといって面白いものはない。
2:国連本部前の広場からのイースト川の景色。夕焼けの色が美しかった。
3:これが表面焦げ焦げ,中はほとんど生のステーキ,厚さは5センチほどあるが・・・。これもアメリカ式
4:ブロードウェイ(ちょっと遠目から写した)の夜景

4 自由の女神
 そして翌朝,いよいよ,アメリカ滞在最終日の前日だ。今日はほぼ一日フリータイム。(一部大学見学もあるが・・・)ニューオリンズの時と同じく,午前中は4人で行動。午後は各自一人ずつで行動だ。
 まずは地下鉄の1日乗車券を買って,地下鉄に乗って,自由の女神を見にバッテリーパークへ向かう。NYの地下鉄は今は昔に比べてだいぶ明るくなっているとは言われていたが,ホームも暗いし,電車の中にも落書きとかあって,やっぱり東京の地下鉄に比べて怖くて汚い感じだ。あと,路線は色で分けられているので何とか分かるが,急行で駅を通過するのがあって,これがよくわからない。
 30分くらい地下鉄に乗って,迷いつつもバッテリーパークへ。本来ならここからフェリーに乗って自由の女神のあるリバティ島まで行くのであろうが,時間の都合で断念。バッテリーパークから望み見ることにした。
 そして,いよいよ見えた。自由の女神が!!遠くてちっちゃくしか見えなくて,自分は目が悪いので,本を持っているのかどうかもよくわからないくらい。でも,やっぱり自由の女神だ。ここまでの道のりは長く,本当にアメリカ横断クイズみたく,ようやくやってきたって気分。感動の一瞬だった。
 その後,バッテリーパーク内をぶらぶらしたあと,その後,ワシントン広場の方に戻り,ニューヨーク大学を外から見学(詳細略)。昼になって55st.のあたりに戻って昼飯。昼飯は博多ラーメン(笑)。ニューオリンズ最終日あたりから,なんか日本食とか中華料理とかそんなのばかり食ってる気が・・・。(ちなみにNYは立ち食いそばもあるし,ほか弁屋もあるし,うどん屋もあるし,高島屋などのデパートもあるし,日本人(特に女性)は多いし。本当に日本とあまり変わりない。)


 1:バッテリーパークから見る自由の女神。3倍ズーム×2.5倍デジタルズームで今のデジカメで目一杯がこれだ。
 2:ワシントン広場。向こうの方に騎馬隊の警察がいるのがアメリカらしい。
 3:West49st.にある紀伊国屋書店。中もほとんど日本にある書店と変わりない。雑誌も空輸で少し高値だがほとんどある。
 4〜6:NYの地下鉄です。デジカメは感度がよいので,明るめに写っているけど,もうちょっと暗め。
    電車のシートは駅のベンチみたいな感じ。路線はややこしいが,案内は結構あるし,慣れれば便利。

5 メトロポリタン美術館 
 昼飯を食べた後又地下鉄に乗ってEast86st.駅へ。そしてメトロポリタン美術館へ入った。これがまたでかい美術館でやっぱり全部見るには2日はかかるという。さて,ここでみんなとしばしお別れ,美術館をゆっくり見たい人はそのまま。そしてhamuのようにいろんな所へ行って写真を写したい人は,美術館は将来の楽しみにするとして,30分ほどで早まわり,ほとんど写真を写しただけって感じだ。(写真に対しては本当に寛容なアメリカの美術館・・・オリジナルの自信があるからだろう)そして,一人で美術館を出て,ニューヨークの町並みへ出た。


 メトロポリタン美術館です。ここも全世界の美術品があって,すごい規模。ボストン美術館に比べ,彫刻や工芸品が多いという印象。
 1:正面入り口。 2:アメリカ庭園,静かな広場です。
 3:日本美術ももちろんある。屏風絵が多かった。ちなみに公式訪問先への日本からのおみやげも屏風を持っていった。
 4:中国美術の展示がやたら広い感じ。ボストンでもそうだったが,このようにミーティングや写生をする小学生のグループが多い。
 5:音楽館,18世紀くらいの古いピアノやギターが並んでいる。 6:ヨーロッパ彫刻の展示も広い。

6 ニューヨークひとりあるき
 写真も写したいし,おみやげも買いたい。その日は午後7時までにホテルに集合となったが,メトロポリタン美術館を出たときは午後2時半。思い通りに回れるかな。とりあえず,美術館からバスに乗って5番街へ。噂通りのブランド街だ。ティファニーを少し覗いてみたが,まぁ日本人が多いし,扱っている品物も銀座とあまり変わらないって感じ。免税ということを考えてもあえてここで,って感じはしない。(もっともhamuの場合は買う目的がないのだが・・・)さらに5番街を歩いて南へ,そして非常に目立つ建物ロックフェラーセンターに立ち寄った。NBCの本局もここにあり,なんか生中継みたいなのをやっていた。
 そして,一旦西へ。タイムズスクエアへ行って,ミュージカルのシアターとHMVを覗いてみる。(あぁ,時間があったら,ミュージカル見たいのに・・・,さらに東へ戻り,有名なエンパイアステートビルへ。ビルの写真を撮っていたら,若い女性が「ハーイ」って声をかけてきたりして・・・。初めのころなら何だろうと思っただろうけど,なんかアメリカ人は目が合うと愛想をするってのが慣れてきたので,違和感なく,
こちらも「ハーイ」って返したりして,結構楽しい気分。エンパイアステートビルの中に入ったが,ここは普通のオフィスビルで,おみやげ屋はあったが,いいなと思ったら中国製ばかり。中国製でもいいけど「made in china」て書いてあるとなんか興ざめするなぁ。
 あと,普通のにぎやかそうなスーパーへ寄ってみた。なんかいろんな雑貨があって楽しい。ところで,そこではバレンタインセールってやってて日本と同じようにチョコレートを売っていた。あれ?チョコレートを贈るって日本の習慣ではなかったの?って感じ。ただし,売場には男性が多く,近くに広いレターカード売場があったので,憶測だが,バレンタインは男性がカードメッセージにチョコレートを添えて女性に贈るのではないかと思ったのだが,この考えは合っているだろうか?
 そうこうしているうちに日は傾き夕方になった。

1:五番街近くの57st.ブランド街。左からバーバリー,エルメス,シャネル,グルカ,プラダ,ヴィトン・・・
2:五番街のティファニー。 3:とにかく五番街は日本人かなり多い。まるで銀座にいる感じもする。
4:ブロードウェイ・タイムズスクエアの昼間(夜景は下の方に)


 5:ブロードウェイのシアターなど。今回はミュージカルとかそういう類のものは一切見れなかったのが残念。
 6,7:ロックフェラーセンター
 8:エンパイアステートビルディング,地上380mだ。20年くらい前までは世界一の高さの建物だった。

8 感動の夜景
 さて,hamuはどうしても撮りたかった景色がある。それは高さ400m以上の(正確な数字不明)ワールドトレードセンターからの夜景だ。
 一人で地下鉄に乗って,ワールドトレードセンターのあるチャンバースストリート(Chambers st.)駅へ。展望フロアへの登り口が分からず,一人きょろきょろしていたので,不審に思われたのか,ガードマンのような人が変な顔をしていたが,スマイルでごまかす。(余計気持ち悪がられたかもしれない・・)。そして何とか乗り口を見つけ12ドル払って,エレベータで展望フロアへ。エレベータは50人乗りぐらいの大きなものであったが,乗っているのは5人くらい。ま,平日だからなぁ。そして,超高速1分もたたないうちに地上110階400m以上の展望フロアへ。景色を見た途端絶句。自由の女神もエンパイアステートビルも見下ろすすばらしい夜景だ。他の客も景色を見た途端歓声を上げていた。hamuは東京や神戸にいたのできれいな夜景は見慣れているはずだが,それでもこんなに感動したことはないくらい。
 一人だったこともあるし,アメリカ最後の夜ってこともあったのだろうけど。ずっとずっとこの夜景を見ながら,感傷にひたっていた。そしてこみ上げるものが・・・。(う〜ん,年齢重ねるとこういうのに弱くなるらしい・・・)一旦展望フロアにあるおみやげ屋を見てから,もう一度ゆっくりと夜景を,気がつくと・・・あっという間に1時間以上たち午後6時半になった。

 ワールドトレードセンターと,そこからの夜景。ヤボな説明はいらないでしょう。
 感動の景色をお楽しみください。
 下の2枚はクリックすると,1024×768になります。デスクトップにどうぞ。(3:109KB,4:241KB)

◆◆◆2001年9月11日のアメリカにおけるテロ事件に関して被害に遭われた方に黙祷を捧げます◆◆◆

9 最後の夜
 ワールドトレードセンターを後にして,地下鉄でホテルのある53番駅へ向かった。ゆっくりしすぎたため,それでも集合時間ぎりぎりって感じだったのだが,乗った地下鉄が,なんと急行・・・・53番駅を通過してしまった。なんか10分くらいとまらず,超焦り,すぐに反対側に乗ったのだが,これががら空きで,しかもなんか変なガラの悪そうな黒人(言い方が悪いが・・・鼻歌を歌いながら近寄ってくるのだ)が隣にすわったりして,なんかイヤな感じ。これもスマイルでごまかす。(他にも乗客はいたのだが,変なアジア人と黒人がいるって思われたのか遠巻きに見られたりして。)そして,ホテルのロビーの集合時間に30分遅刻・・・すごく焦った。しかし,みんな心配しているのかと思ったが,なんかそうでもない感じ・・・。ま,迷惑はかけちゃったかも・・・。夜はまたまた中華(3度目)へ(笑)。この出張で,一番食ったのが中華。最後の店は日本人客が多いらしく,店の人も「こんにちは」とか「チップは不要です。」とか,なんか本当に食事に関してはダメダメ人間になりそうだ。そして,最後の夜も終わった。
タイムズスクエアの夜景です。

10 See You Again
 翌朝9時にホテル出発,11時ニューヨーク・JFケネディ国際空港発UA801便まるまる14時間乗って,成田への帰途へ。
 出国審査もほとんど厳しくなく,そして,持っていたドルもほとんど使い果たして,そしていろんな想い出を胸にアメリカの大地を後にした。ずっと昼だったというのもあるし,帰りはめちゃくちゃすいていて,3人席を独占し横になれたというのもあって,14時間の長さも感じることなく,日付変更線を超えて,1月26日午後3時成田に到着。
 成田に戻ると,漢字が中国語に見えたり,車が左を走ってるのが違和感を感じたりして・・・すっかり慣れてしまったようだ。
 そして,みんなと別れて,リムジンバスで箱崎から家へ,午後6時前,10日間の旅の日程は終了した。

 本当にどこも楽しかったし,勉強になったけど,また,どこも中途半端だったし,絶対もう一度行きたい。今度はプライベートで・・・
 しかし,もっと英語を勉強しなくては・・・

 くだらない紀行文を最後まで読んでくれてありがとうございました。

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