Hamu's Sidewalk CafeHamu's Sidewalk Cafe つれづれ多々雑感

必見!出会い系セールスの断り方

 1998年12月27日作成,1999年7月31日,2000年8月5日更新

 ここでは,出会い系セールスに困っている人に,私の経験と調査から,その断り方のノウハウについて述べてみます。なお,営業妨害する気は全くありません。また,セールス=悪徳ということを言っているのでは決してありません。ここでは,本当に困っている人に対するアドバイスのつもりなので,むしろ,その気がある人には大いに参加することをおすすめします。(2000年の最新情報がこのページの初めと終わりの方にあります。)

(注意) 本HPの全部及び一部内容についての無断転載を禁じます。


(最新追加情報)ネットアポイントセールスについて

 このページを初めて作成したころは,あまり多くはなかったのですが,インターネットやメールが普及するにつれ,ネットを使ったセールスが特に増えています。最新情報として,簡単にネットアポイントセールスについて述べてみます。
 このセールスは,いわゆるアポイントセールス(下記参照)のアポイントを以前は電話でやっていたのをメールや掲示板等を通じて行っているこということです。いわゆるネットコミュニケーションを巧みに利用した新手のセールスです。特に初心者らしき人をターゲットにしていますので注意しましょう。

(事例1)
 いわゆる出会い系の掲示板,チャット等で,友達や恋人募集という名目でセールスを行う。
(事例2)
 メールや個人が開設する掲示板にランダムに書き込み(これは機械的に行う),アポイントをとってセールスを行う。

以上の共通手段として,初めは絶対にセールスとは言わず,「友達になりたい」などと言ってきます。
特に男性に対して女性名でメールを送った場合は効果てき面です。以下具体例

第1回目のメール
 ××さんはじめまして。私はOLのみゆき(2?歳)です。お友達がほしくて「△△」(プロバイダ等名)のリストから探しているうちあなたのアドレスを見つけました。こういう運命の出会いも良いかなと思って,メール友達にだけでもなっていただければ嬉しいです。迷惑ならごめんなさい。(→メル友くらいなら良いと思いOK?)
第2回目のメール
 ありがとうございます〜(はぁと)。よろしくお願いします。それで××さんは何をされているのですか?(職業,年齢などを聞かれる)
第3回目のメール
 私は映画が好きでよくビデオを借りて見ますが,××さんは?(→嫌いとは言いにくいので,たまに見ますとか言う。)
第4回目のメール
 ビデオがお好きなんですね。ところで私はあるビデオ全集をセットで15万円のところをなんと5万円で買ったの。。私の知っているその店他にも安く売っていますよ。・・・(以下略)

 セールスの種類は,アダルト写真,宝石,マンションから場合によっては結婚詐欺まがいのものまでなんでもありです。すべてが悪いとは言いませんが,相手をだますやり方は明らかに犯罪です。対策としては,ネットでは認証付きの信用できるもの以外は名前,住所,電話番号,カード番号などの個人情報は出さないこと。相手がいかに信用できるかを冷静に見極めること,そして,ネット上では相手に思い入れ過ぎないこと。などなどです。インターネットは善人と悪人の交差点ですから,自分の身は自分で守らなければなりません。


・出会い系セールスについて

 出会い系セールスとは,簡単にいえば,自分の仕事以外の分野に幅広く友達を見つけたい人,あるいは異性の友達,恋人または結婚相手がいない人に対して,出会いのきっかけを提供するものです。(これに対する言葉としては,マンションや化粧品などを売りつける販売系セールスがあります。)
 私が調べた(あるいは出くわした)ところでは,出会い系セールスはさらに次の3つに分類されると思います。

 ・旅行・イベント系・・・中小旅行会社やイベント企画会社に多い。リゾートホテルやクラブなどの会員になったり,旅行やイベントに参加することにより出会いを提供するというもの。優待制度や割引制度をやたら強調する。

 ・マルチ人間養成系・・大手企業の代理店と名乗る会社に多い。いわゆる侍商法。資格や特技を身につけることにより,自分を磨かせようとするもの。マリンスポーツを知っていた方がもてるとか,スノボができないと恥ずかしいよとかいう売り方をする。

 ・お見合い,結婚系・・地方自治体の外郭団体とか名乗る会社に多い。ズバリ会員になってもらって,異性との出会いを提供しようとするもの。ねるとんパーティーなどもこの分類に入る。お見合いではなく,あくまでも出会いから恋愛を経て結婚に至るんだということを強調する。しかし,聞くところによると,会員のほとんどは恋愛はできないけど世間体のために結婚はしたいというような人ばかりだということだ。これで幸せな結婚生活が送れるのだろうか。

・セールスの方法

 セールスの方法も,おおまかに次の4つに分かれます。

 ・キャッチセールス・・街頭でアンケートに答えさせる。そして,もっと詳しい話がしたいからと,事務所または喫茶店等に連れて行かれる。
 ・アポイントセールス・・もっともポピュラーな方法。電話で「あなたが特別に選ばれました」とか言われる。何日の何時に事務所に来てくれと言われ,約束させられる。
 ・ダイレクトメール・・手紙で来る。「あくまでご自分の意志を尊重してますよ」というやり方。しかし,うっかり返事を出すと最も断りにくい。ダイレクトメールのあとアポイントセールスというやり方もある。(その逆もある。)
 ・訪問販売・・お見合い,結婚系はこのやり方が意外に多い。サンプルと称して男性向けには超かわいい娘(美人じゃないところがかえってその気にさせる),女性向けには,顔はジャニーズ系,職業は医者の写真を持ってくる。あと,デートの写真と,ウェディングの写真もある。しかし当然,サンプルのような人がいるはずがない。

・セールスのやり方

 これらのセールスは,たいてい事務所等に連れて行かれます。経験談を含め,事務所に行ったときのセールスのやり方をまとめてみました。

 1.事務所では・・雑居ビルの一角が多い。ついたてによりいくつかの小部屋に分かれている。男性に対しては必ず女性(若くて美人)が,女性に対しては必ず男性(誠実そうな雰囲気)が説明する。「とにかく話を聞いてくれ。気に入らなかったら,帰ってもらってよい。」と言われる。

 2.アンケート・・まず,氏名,年齢,職業,趣味,休日の過ごし方,恋人の有無などを聞かれる。さらに,旅行系では行ってみたい場所とか,お見合い系では結婚の意志とかを聞かれる。あいまいな答えに対しても,ちゃんと回答の仕方を教えられる。(たとえば,趣味がないと言うと,じゃあTVとか見ますか?とか,旅行は好きですかとか聞かれる。)相手をリラックスさせのもうまい。(趣味はカラオケとか言うと,「えー,私もよく行くんですよ。」と言う。)

 3.会社の概要説明・・会社規模,会員数などを説明される。これは相手に信用させるやり方。運輸省認可だとか,厚生大臣許可だとか,都知事の免許を持ってるとか言う。(許可証も見せられることがある。) ここでよく大手企業の名前が出てくるが,これらの企業とは取引があるというだけで直接の関係がない場合が多い。

 4.世間話・・ここがミソである。いきなりセールスの本題に入らない。趣味の話を続けたりして,ざっくばらんに話しやすい雰囲気を作る。特にマルチ人間養成系ではここでぺらぺらしゃべってしまうと大変。やる気があると思われる。

 5.内容説明・・さきほどの世間話がいつの間にか本題に入っているというパターンが多い。セールスの人はここでファイルを持ち出してプレゼンテーションを始める。ビデオを流すこともある。とにかく内容そのものよりもイメージとか視覚に訴える。旅行系では,海に面したリゾートや高級レストランに2人でいる写真,マルチ系では,スキューバダイビングやパラグライダーのほか英会話やパソコン教室などの写真,お見合い系では,楽しいパーティーやバーベキュー大会などの写真を見せられ,「会員になれば,こんな楽しいことが盛りだくさん」だとか,「いつでも,好きなときに,割引料金で利用できる」とかいう。

 6.質問・・内容説明が終わった後,興味がわいたかどうか聞かれる。興味があると言っても,ないと言っても,相手の反応は変わらない。また,内容について質問があるかどうか聞かれる。たとえば,会員になっても本当に使えるのかという質問に対しては,「うちは,悪徳商法とは違うので絶対そんなことはない。」と言い,いろんな証明書を見せられる。(出会い系セールスは販売系と違い,いわゆる法に触れるようなものはほとんどない)なお,ここでもまだ会費の話は出ない。

 7.説得・・ここで説明者が席を立ち,2,3分位すると,上司と称する別の人がやってくる。たいていこわもての兄貴である。ここでも,まず世間話から入り,そのうち遠回しに会員になるかならないかの意思確認がある。意志がないと言えば,さらに説得が続く。

 8.費用説明・・ここでやっと会費の話が出る。「毎日のたばこ1箱分ですむ」という言い方をする。ただ,毎日のたばこ代を10年払い続けたらいくらになるかは明快である。

 9.さらに説得・・強い口調で契約をせまる。先に話した世間話の内容あたりから厳しくつっこまれる。泣き落としも使ってくる。ここで負けるな。

 10.契約成立または不成立・・私は契約をしなかったので詳しいことはわからないが,もし契約すると言ったとき,契約書にサイン(印鑑はいらない)させられた後,さらに内容説明,ここでどうも最初聞いた内容とギャップがあることに気づくらしいが,こうなってはもう遅い。契約を断ったとき,相手は今までの誠実な顔から手のひらを返したように冷淡な顔になるが,気にしないこと。

・セールスを断るために

・はっきりと断ること
 少しでも興味のあるふりを見せると,つっこんできます。はっきりと意志のないことを伝えるべきです。

・情に流されるな
 泣き落としも相手がよく使う手。断ったら悪いなと思ってはだめ。相手は断られることは何とも思ってないのです。逆にこちらが情に訴えても,相手は聞いちゃいません。また,男性に対しては必ずといってもいいほど若くて美人の女性,女性に対してはかっこよくて誠実(に見えるよう)な男性が説明します。でも,その人たちはもちろんあくまで営業の人ですから勘違いしないように。

・「忙しい」は通用しない
 「忙しいから必要ない」とかいう断り方は失敗する可能性が大きいでしょう。なぜなら,「忙しいから出会いがないのでは」と切り返されます。わざわざ「忙しい人向けのプラン」と銘打っているものまであります。

・「間に合ってます」も苦しい
 旅行系やマルチ人間養成系では「間に合ってます」と言うと,「いや,あなたが考えてるものとは違う」と言われます。「新しい発見」,「新しい出会い」,「新しい経験」とかいう言葉をよく使います。

・相手は信用を売ることから始まる
 「そんなことを言っても実際は使えないんじゃないの」と言うと,やたら,一般のセールスとは違い,正規でやっているのだということを強調してきます。旅行系などでは運輸大臣の認可を受けている(ちなみに運輸大臣許可の旅行会社は1万社もある。都道府県知事の許可をあわせると数十万社になる!)とか,お見合い系では,市町村の福利厚生の一環だ(「互助会」などという名前を使う)とか言って,とにかく信用させることからセールスは始まります。言ってることは嘘ではないけれど,オーバーアクションです。そして「信用してもらうために会社にきてくれ」という言い方をしてきます。

・イメージに流されるな
 電話でも,実際の説明でも,とにかくイメージ先行の表現を使います。また,「チャンス」とか「きっかけ」とかいう言葉をよく使いたがります。こんなときこそ,冷静になるべきです。スノボができるから,英会話ができるから恋人ができるってもんじゃないでしょ?

・相手はあなたのプライドに挑戦してくる
 会社の目的はあくまで会員になってもらうことなのです。だから自己の向上心を巧みに利用しようとします。「あなた自身もこのままでいいとは思ってないはず,それを手助けするのです」とか言ってくる。逆に断ろうとすると相手は平気でプライドを傷つけるようなことをどんどん言ってきます。「あなたは本当の恋愛をしたことがない」とか「経験が少ないのは恥ずかしい」とか「あなたを活かす場はそれほどない」とか「このままだと40になっても独身ですよ」とか。でも,ここは商談なのですから,感情的になっては負けです。屈辱的なことを言われても,「その通り,それが私だ」と切り返せれば,相手はつっこむ手だてを失います。変なプライドは捨てて,飾らない自分が出せれば成功です。

・メモをとろう
 電話でも,実際の説明でも,メモを取ることをおすすめします。よく「先ほどこんなこと言ってたけど」と揚げ足をとられたり,「先ほど言ったとおり」と言われたつもりがないのに実はさらっと言っていたりすることがあります。また,今後のセールスの対策にもなるでしょう。

・長期戦を覚悟せよ
 「気に入らなければ帰ってもらっていい」という言葉にだまされてはいけません。商談の時間は訪問販売の条例によれば3時間以内となってます。(本人の同意があれば何時間でもいい)つまり,説明が始まってから,費用の説明まで3時間かかると考えていいでしょう。ここまでは断れないし,帰れません。(帰ってもよいが,後に引っ張ることになるだけ)その後,「互いに時間がないから」と契約を迫ってくる。ここで焦ったほうが負け。腰を落ち着けてこちらは何時間でも相手するという態度をとれば,相手のほうが焦ってきます。そうなれば,相手がしびれを切らして決断をせまってくるので,ここではっきりと「必要ありません」と断ればOK。

・決して安い買い物ではない
 相手は費用の話はなかなかしません。「担当者が後で説明する」とか言って,後回しにしようとします。それは,始めに費用を言ってしまうと誰も入らないくらい高いからです。価値観の違いもありますが,こういうセールスものはそのコストから考えても決して安いものではないことは始めに感づくべきです。また,分割払いで月々の支払額しか言わない場合が多いので,一瞬安く見えるときもありますが,総額では非常に高い額になるので,注意が必要です。入会金は免除とかいうのも,疑ってかかるべきです。また,一生使えるといううたい文句がある場合がありますが,あなたは,一生相手を探し続けるのですか?言葉のあやにだまされないようにしましょう。
 費用を聞く前に契約してしまうのはもってのほかです。口約束でもOKの場合があるので,変に口走らないように。
 具体的な費用の目安を言うと,旅行系・イベント系で入会金100万円年会費5万円くらい。マルチ人間養成系で入会金なし(免除とかいうが,初めからない),年会費20万円〜30万円+教材費等実費(これが高い。英会話で50〜100万円)。お見合い,結婚系で入会金50〜70万円とパーティー代1回2〜5万円くらい。

・クーリングオフはできない
 「クーリングオフがあるから,後で断ればよい」とかいうのは甘い。特に,事務所に行って契約したときはほとんどの場合クーリングオフはききません。(クーリングオフがきくのは訪問販売のときだけ,それも何かと手続きがややこしい。)


お見合いセールスに関するこぼれ話

 これは,ある友達の知り合い(男性)がお見合い系サークルのセールスに出くわしたときのちょっと笑える話です。
 訪問セールスで,「ボランティアで○○県限定でお見合い相手を紹介してます。」と言って,2人で家に来たらしい。1人がセールスで,もう1人は大手企業に勤めるただの付き添いだということで,顔写真付きの身分証明書を見せた。
 そして,話を聞くと「入会金3万円いただければ,月会費はいらない。あと,成功報酬で7万円いただければ,あとは何の請求もしない。もちろん,アフターケアはする。」そして5組くらいの「成功例」として,新婚旅行の写真を見せられた。
 それで,会費は後日振り込みと言うことだし,「3万円なら・・」ということで,了解した。
 実際の話が始まって,十数枚の写真入りプロフィールカードが出された。確かにいろんなタイプがいる。そして,「どの人があなたの好みですか?2,3枚選んでください」と言われた。その中で2,3枚選ぶと,「この人は点数をつけると何点くらいだと思いますか?」と聞かれた。「90点くらい」と答えると,「あなたは,自分で自分を何点くらいだと思いますか?」と聞かれたので,遠慮がちに「50点くらいかな」と答えると,「それなら,50点くらいの人を選んでくださいね」と言われたそう・・・。その後その人がどうなったかはわからない・・
 この話を聞いて私はもう大ウケ,そして,思いました。じゃ,自分が90点の人間になればいいんじゃないかと・・・

(最新追加情報)ネットお見合いサイトについての情報

 出会い系のうちお見合い系について,最近の主流はネットお見合いサイトということですので,大変システムがよく似ているが,費用がまったく違う2つのサイトの比較を載せてみました。サイトの表紙から得られる情報から個人的に推測したまでですので,実際のところはよくわかりません。あしからず・・(会員数は2000年8月現在)
 雑誌広告,広告バナーで有名なお見合い系最大手「●ーネット」(会員数約7万人男女比2:1)・・・年間約20〜30万円
 個人運営では最有力のお見合いサイト「あっちゃんラブラブお見合い」(会員数約12万人男女比1:1)・・・男女とも無料
 両方のサイトとも,自分のデータを入力し,相手への希望条件を入力,その希望条件に60%以上マッチングした人がリストアップされ,気に入った人に申し込む,申し込んだ相手がOKならメール交換が始まるというシステムは全く同じ。違いは,「●ーネット」が身分証明書をとること,事前に写真を公開することを義務づけているため信用できるのに対して,「あっちゃん・・・」は制限なし(ただし,フリーメール等本人が特定できないアドレスは登録不可となっている)なので,不誠実な登録者は完全に排除できないという違いのみ。 
 特に解説することはありませんが,出会いを人任せ(コンピューター任せ?)にするか自己の責任において行うかの違いですね。

最後に

 自分にとって本当にそれが必要なのでしょうか。出会いやきっかけを金で買わなきゃなんないなんて寂しいと思いませんか。そんな金があるのなら,それを使ってもっと自分の気持ちを豊かにした方が,結果的には幸せな出会いが待っているのでは。と,私は思ってます。決して焦る必要はない。飾り立てたマニュアル人間になるより,不器用だけど自分らしく生きたほうがいいじゃないか。少なくとも私はそうありたい。

そして,さらに一言!!自分に自信をもちましょう!!


みなさんの体験談を募集してます。心当たりのある方は是非主催者あてメールか,掲示板書き込みくださいね。

ご意見・ご感想 (in your letter)

掲示板・ブログ&チャット (one mini break)


「つれづれ多々雑感」へ戻る


ホームページ(Hamu's Sidewalk Cafe)へ戻る

追伸

 最近,震災チャリティーと称して,八重洲,秋葉原,渋谷などで募金活動をしている人がいますが,集められた資金は宗教系の団体の活動資金(被災地でボランティアと称して寸劇をする)となっているという話です。真偽のほどはわかりませんが,本当とすれば許し難い行為です。
 セールスにしてもそうです。人の優しい心につけ込むのがいるから,人は純粋な気持ちを失うんじゃないかな。