雪だるま祭り(白山白峰)・・暖冬・温暖化無念

| コメント(2) | トラックバック(0)

雪だるま祭り1 北陸に来て初めての冬を迎えた。北陸の冬と言えば、他の地方に住む人が持つイメージはやはり雪国ということであろう。地理の授業でも日本海側は雪が多いと習ってきた。我々もどれほど雪が降るのだろうか、ということで、冬タイヤ、スコップ、長靴などを新たに買って万全の備えをしていた。

 しかしながら、確かに、太平洋側よりかは雪が多いのは確かであるが、雪国というのは昔の話。ここ数年はめっきり雪が減り、金沢あたりでは年に数回積もる程度で、後は曇りや雨の日が多く気温も高い。金沢名物の兼六園の美しい雪景色も数えるほどしかお目にかかれないのである。そして今年はさらに暖冬で、12月と1月に少し雪が積もってウチの前も除雪車が出動したものの、2月以降はほとんど雪なしであった。まさに拍子抜けだ。温暖化の影響をもろに感じるのが近頃の北陸の冬なのである。

 暖冬の影響はさらに山奥の方まで及んでいる。

雪だるま祭り2 金沢から南へ1時間半ほど、白山の麓にある石川県白峰という所はいわゆる豪雪地帯で、例年の冬は2m程度の雪に覆われる場所である。そこでは雪に閉ざされた生活の中で少しでも楽しいイベントをということで、毎年2月の1日間だけ(今年は2月13日)「雪だるま祭り」が開催される。地元の人が、それぞれ1軒1個以上の雪だるまを作り、温かい食べ物や飲み物を振る舞って観光客をもてなすというものだ。我々も大変興味があり、自分は午後から休暇を取って見に行くこととした。しかし、雪がほとんどない。それどころか当日は雨が降ってくる始末である。それでも地元の方々の努力で、さらに山の方から雪を運んできてようやく開催されたというところだ。

雪だるま祭り3 夜になると、ろうそくに灯がともされ、それに映える雪だるまがまさに幻想的だ。札幌の雪祭りなどはプロが作った雪像であるが、ここの雪だるま祭りは本当に手作りの祭りであることを感じさせ、とても素朴で美しく、かつ楽しいイベントである。しかし一方では雨に濡れて解けかけてやせ細ってしまった雪だるまたちが痛々しい。温暖化の問題はもっと大きな地球規模の話ではあるが、近い将来、このような祭りができなくなってしまったりすると、それは非常に寂しいことである。

(ほかにも楽しい雪だるまの写真数枚がありますが、また別の機会にでもアップしたいと思います。)

雪だるま祭り4

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://hamuwin.net/cgi/MT7-R4601/mt-tb.cgi/53

コメント(2)

はむ!さま、AKIEさま。

こんばんは。しろたびです。
雪だるまの写真、どれも可愛いですね~。
個人的には小さいのがたくさん並んでいるところや、
サングラス?をかけているのが好きでした。
でも私がもっと好きだったのは、次の文章です。
「我々も大変興味があり、自分は午後から休暇を取って見に行くこととした。」…初めて住む土地でも、色々なものに興味を持つこと、行ってみようかなと思うこと、どちらもとても素敵だと思います。
私は、とても心配性で慎重なところがあるので、はむ!さんとAKIEさんの何気ない文章にとてもほんわかした気持ちになれました。

それでは。今日はこの辺で。

コメントありがとうございます。
しろたびさんには、核心の部分にコメントしていただいて、驚いていると同時に嬉しく思います。

雪だるま祭りってたった1日(しかも平日)だけの開催なんですよね~。
たくさん集まった雪だるま君たちも、翌日にはもう解けていなくなってしまったりして・・
絵本「スノーマン」の話を彷彿とさせて、すごく行きたい感じだったんです。
しかし、その日は自分の方は結構忙しくて、休暇取ってる場合じゃなかったし、
AKIE同志の方も体調が良くなくて、外に出るのもつらい状況だった。
でも、少々無理してでも行ったかいがあったってとこです。

ブログの記事だけ見ると、我々行動的なように思えるかもしれないけど、
実際はそうでもなかったりするんですよね。たった一歩踏み出すまでにかなりのエネルギーが必要だったりします。
自分らのようにあちこちを転々する立場でいると、その土地を楽しむ気持ちがないとやってらんないと思うんですよね。土地ならではの遊び場に行ったり、おいしい食べ物を食べたり、美しい景色を見たりして、過ごしたいという気持ちはいっぱいあります。
しかし、一方では疲れてたりつらいことがあったりすると、何事にも興味が持てなくなって、どこにも行きたくない時もあったりもするんですよね。

ま、いろいろですけどぼちぼちやっていきますので今後ともヨロシクお願いします。(←なんとなく締まりのない締めでゴメンナサイ)

コメントする

2020年10月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

アーカイブ

Powered by Movable Type 7.1.2

プロフィール

  • 管理人:はむ!
  • 発信地:鹿児島県鹿屋市
  • 詳細は、ホームページHamu's Sidewalk Cafeをくまなくご覧ください。お問い合わせ・コンタクトはメールにてお願いします。
  • また、ブログコメントや掲示板への書き込みお待ちしています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログご来客数

  • 2008年7月以降
  • 本日